Fabミニ四駆カップ RCクラスレギュレーション

Posted by on 12月 27, 2016 in レギュレーション | No Comments

最終更新日 2016.12.27
制作協力 茂手木達也さん、野間恒毅さん


第1章 趣旨・総則

一、趣旨

Fabミニ四駆カップは3Dプリンタ、レーザーカッター、CNCなどのデジタル工作機械や電子工作などを用いて、自分の手で作り上げたパーツや機構、システムを実装したマシンで独創性と技術力を競う大会です。

二、参加資格
参加車両にあっては、以下に記載するFabツールを使ったカスタマイズや、電子工作などのカスタマイズを行っていること。Fabミニ四駆カップの趣旨と前提条件にのっとり、ミニ四駆のコースが走行でき、また他の参加者、コース、会場に対して危害を及ぼさないものであれば、利用するパーツ、改造、製作に制限はありません。

1)Fabツール(3Dプリンター、レーザーカッター、CNC、カッティングマシンなど)を使ったカスタマイズを行っていること。
2)Arduinoなどの基板や各種センサー、電子工作部品などによるカスタマイズを行っている。
3)その他自作パーツを使った改造を主体としていること。

2.決して勝利のみを至上とすることなく、その制作過程や互いの発想、創意工夫を交歓する事を第一に考えることができる人。

第2章 車両規則

一.競技車両の概要

全ての競技車両(以下単に車両という)は主にタミヤ社製ミニ四駆をベースにFabツールを使ったカスタマイズや、電子工作などのカスタマイズを行い、操舵装置、モーター制御装置を組み込んだ無線操縦(以下RC)車両であること。無線の仕様に関しては電波、Wifi/Bluetoothなどの通信など制限はありません。改造車両はミニ四駆にかぎらず、市販のミニカー、おもちゃなどの利用も可能です。また、一からオリジナルで制作した車両も可能です。ただしもともとRC車として市販されている車両での参加は認められません。

2.RC装置は、車両に手を触れない状態で操縦者自身の意思で車両を前進、停止、右旋回、左旋回を遠隔操作できる構造を有していること。

3.競技内容によっては参加可能なベース車両や改造範囲が限定される場合があります。

二.車両の仕様

すべての競技車両は搭載されたバッテリーのみを電源として無線操縦される車両であること。

2.車両には競技中、容易に外れないようにボディを取り付けること。また車両に搭載される部品、走行装置等も競技中に容易に外れることの無いよう適切な方法で固定されていること。

三.車両の寸法

車両の寸法は以下のように規定します。(※()内はタミヤミニ四駆レースの現行規定)

全幅:115mm(105mm)以下

全高:150mm以下(アンテナ等突起物も含む)

全長:自由

最低地上高:1mm 以上

全装備最低重量、タイヤサイズ、ローラーの装備等:自由

ただし、全長が長いとコースによっては走行不能になる場合がありますので、タミヤミニ四駆の規定にあわせることを推奨します。

四、モーター・ギヤ

走行用モーターは自由とします。ただしタミヤ社製ミニ四駆キット付属のノーマルモーター、もしくはマブチ社製FA-130RAモーターが望ましいです。競技によっては主催者が事前に通知し、モーターを指定する場合があります。

3.ギア比は自由です。

五、電池

走行動力用電源は自由です。制御装置と共用する事も自由です。ただし、ラベルが破れている電池は安全のため使用できません。

2.充電池については参加者が充電行為の危険性を充分認識し、充電中はその場を離れないよう常に監視し注意をすること。会場の都合により充電行為が禁止される場合は、各自事前に充電したものを持参すること。

3.受信機や電飾等用に別電源を搭載することができます。

六、改造

車両の改造は自由とします。いかなる場合も車両規則の範囲を超えないこととしますが、競技の趣旨に沿った改造等、主催者の判断により参加を認める場合があります。

2.コースや他の車両、参加者などを傷つけるようなおそれのある形とした改造は認められません。特にコース保護の観点からシャーシ底面や側面には極力突起物のない形状とすること(ただしギアケース、電源スイッチを除く)

3.タイヤ・ホイールは規定寸法以内での加工は認められます。

4.車両と送信機のペアリング(バインド)については参加者の責任において確実に行っていただきます。特に競技会場では多数の参加者が集まり、再ペアリングの行いづらい状況が予想されます。なるべく会場に入る前に完了されるようおすすめします。

5.ペアリング外れ、ノーコン等の電波トラブルについては、出走する競技がスタートする前に主催者に申し出てください。競技スタート後の電波トラブルについての異議は受け付けられません。

第三章 競技規則

競技方式は大会により異なります。別途競技方法を定め、参加者に通知します。

2.競技中、競技車両がコースアウト、スタックおよび転倒した場合、コースサイドに配置されたコースマーシャルの手によって公正かつ迅速に復帰させることとします。

3.競技を終えた参加者は次競技のコースマーシャルを行うこととします。競技開始までに定位置に付いていない参加者についてはおしおきを課すこととします。

4.修復不可能なコースの破損、天変地異等不慮の事態で競技続行が不可能と判断した場合は、予選、決勝を問わず全ての参加者が走行したラウンドがひとつでもある場合、その結果をもって最終結果とします。

5.競技終了後の車検によって不備が発見された場合は当該ヒートをリタイヤとし、次順の参加者が繰り上がります。

6.車両の先端がゴールラインに達した瞬間をゴールとします。

7.予選順位、決勝順位は着順またはタイムによって決定します。以上によって決定できない場合には、主催者の決定によるものとします。

第四章 車体検査(車検)

すべての競技車は競技前に車検が行なわれるものとし、規定に反する部分がある場合は車検合格値に修正されなければレースへの参加はできません。

2. 車検に合格した競技車は、車検後から競技出場までの間、一切の改造や変更は認められません。やむを得ず変更を行った場合は再度車検を受けることとします。

3. 競技進行中はいつでも再車検が行なわれるものとします。再車検で規定に反する部分が発見された場合、無断改造が行なわれたものとみなされ、それまでの競技記録はすべて無効とされると共に、違反部分が修正されない限りレースへの参加はできません。

第五章 失格

以下の項目にあてはまる競技車および選手は主催者の判断により失格とされる場合があります。

1. 他の競技車や選手などを傷つけたり、コースを傷めたりするような改造や操縦と判断された場合。

2. 他の車の走行を故意に妨害するような操縦と判断された場合。

3. オイル等をまき散らす、煙や悪臭を放つなど競技環境やコースのコンディションを悪くさせる恐れがあると判断された場合。

4. 車検後に、規定に違反する改造を行って競技に出場した場合。

5. 主催者などの指示にしたがわない場合。

6. そのほかフェアプレイの精神に反し、他のレース参加者に迷惑な行為のあった場合

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