RCクラス東京大会レポート

Posted by on 4月 5, 2017 in レポート | No Comments
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3/18の小春日和に恵まれた土曜日にRCミニ四駆カップの東京大会が大田区民センターで開催されました。もともと学校の工作室だった部屋で、外には電車の車庫が見えるほのぼのとした雰囲気のスペースです。
約2ヶ月前の京都大会のころのバージョンからは大幅にアップデートされたRCキットの本領がついに発揮されるレースだけに、開発メンバーもレース展開が楽しみです。
ちなみに以前のバージョンから大きく変わったのは以下の2点。これも京都大会に参加してくれた恩塚さんを始め参加者皆さんのフィードバックのおかげです。
  1. bCore MXのアップデートによりレスポンスが大きく改善されました
  2. ステアリングキットの構造(前輪のハブ周りの構造を改善して直進安定性が増したことやアームを一体式からトー角が調整出来るように組み立て式に変更)
東京もまずはワークショップからスタート。お子さん連れも多く、親子でRCミニ四駆を楽しそうに作ってくれています。
ワークショップが終了すると、いよいよ本大会のスタートです。今回も総勢30名近いメンバーが参加いただきました。しかも京都大会優勝の恩塚さんが招待枠で参加。これは二連覇も有り得そう、と思っていたら、京都大会ではいなかったRCミニ四駆キットを使わないオリジナルラジコンカーも参戦。
Fabミニ四駆では切削でおなじみのOriginalmindの五味さんは切削だけで作り上げたラジコンにロボット用プロポを持って参戦。これは強そう。また、Fabミニ四駆カップ第2回大会優勝の大谷さんはIoT乾電池、Mabeeeを2つ駆使して戦車のように左右独立したモーターで駆動するマシン。t-o-f-uの西川さんもbCore2のスターターキットを使い、2つのモーターを駆動させる似た仕組みで参戦です。しかも、bCoreMXの開発者山本さんがRCキットの元になった4WSミニ四駆で参戦。これは熱い戦いが繰り広げられそうです。
今回もコースは京都大会も設計してくれた茂手木さんに設計いただきました。RCキットならではのハンドリングの難しさなども加味して、テクニカルなショートカットも選べるユニークなコース。このコース設計が今回のレースを大いに盛り上げてくれました。
大会はこれまでのトーナメント方式から、各レースごとのランキングでグループ分けしてレースしていくラジコン大会ではよく行われている方法を採用。これによって近い実力の人たちが競い合い白熱した試合展開が期待できるんだそうです。
さあ、お昼ごはんを終えていよいよ大会スタートです。
レースは3周制。前回は1周回るのがやっとだったマシンたちが周回を重ねる姿は嬉しい限り。といってもマシンのサイズに対してスピードも速く滑りやすい床面だったこともあって、スピードコントロールが前回以上に求められるコースです。
大会は予想通り恩塚さんが、安定した走りで着実に勝利を重ねていきます。その一方で賞品のKTCのミニ4段チェスト欲しさに参加した山本さんが予想以上の強さで勝ち上がっていく展開。しかしその両者を大きく上回る安定感とスピードで勝ち上がるのはオール切削マシンの五味さん。やはり切削の精度とロボットとミニ四駆で培った設計技術が他を圧倒しています。
ここでおもったよりも早く五味さんと山本さんの対決が実現。着実なレースで五味さんがリードしていく展開に、誰もが五味さんの勝ちを疑わなかったのですが、ここでおごりが出たのか痛恨のスピン!その横をすり抜けていった山本さんが勝利し決勝進出!!今回もっとも盛り上がった試合の一つです。
さて、決勝は京都大会王者の恩塚さん、bCoreMX開発者山本さんとなんともう1名は今朝ワークショップでRCキットを組み立てて参加している柳川さんの3者という展開に。
決勝の様子は動画でご覧ください。

レースは誰も想像していなかった展開に。柳川さんのマシンはどノーマルにも関わらず、安定した直進とコーナリングで終始リード!圧倒的なドライビングテクニックで優勝を勝ち取りました。熾烈な2位争いは山本さんが最後の最後で恩塚さんを捉えて逆転。賞品への執着が最後の粘りを見せました。
柳川さんの練習時間を有効に活用してしっかり練習し、マシンを丁寧に調整した成果が実ったレース展開でした。キット開発側としてはキットの真の実力が発揮出来た嬉しい結果でした。
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KTCの4段チェストとツールBOXに満足顔

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Mabeeeにも協賛いただきました

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京都大会同様Form2で出力した使えるトロフィーと豪華景品たち

今後RCキットについてはステアリングキットをオープンソースデータとして提供していきますので、皆さん独自の改造をしていただき、また大会で勝負出来る機会を作っていきたいと思います。

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